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【安全管理】 サウナ室の温度が150℃に!? ~名古屋の銭湯で起きた事件から学ぶ、施設の安全管理~

2026.04.30

ハルビア サウナディーラー 福岡中央です。

2026年4月名古屋市の銭湯「長喜温泉」で、利用客がサウナの機械室に無断で侵入して設定温度を勝手に変更するという事件が起きました。

サウナ室の温度は一時150℃近くまで上昇し、全館に警報が鳴り響く事態となっています。

幸いにも体調を崩した人は出ませんでしたが、一歩間違えれば人命に関わる深刻な事故につながりかねない出来事でした。

この記事では事件の経緯を振り返りながら、サウナ施設を新たに導入しようとしている施設運営者の方に向けて、「サウナ室の安全管理をどう設計すべきか」を考えるためのヒントをまとめました。

「熱くて入れない」 ~警報と利用者の苦情から発覚~

今回取り上げるのは名古屋市にある銭湯「長喜温泉」での話です。

2026年4月9日の夜、全館に警報が鳴り響きました。ほぼ同じタイミングで男性利用客が「サウナが熱くて入れない」と苦情を述べていたため、スタッフが確認に向かうと男性サウナ室に異常が見つかりました。

機械室を確認したところ、サウナ室の温度が150℃近くまで上昇していたのです。

「もっと高温に!」と利用客が勝手に操作

長喜温泉は通常サウナの設定温度を105℃にして設定しているとのことです。

サウナ室が密閉された状態で最高120℃になる「ストロング系」のサウナとして地元のサウナファンに親しまれていました。しかし、この日は設定温度そのものが120℃に変更されており、結果として室温が150℃近くまで上昇していました。

スタッフは温度の設定を変えておらず、利用客が機械室に無断で入って操作したと推測されています。この影響で当日の夜はサウナ営業を中止せざるを得ませんでした。

大きな被害は出なかったものの、一歩間違えば…

怪我人や健康被害の報告はなかったものの、もしこの状態のサウナ室に利用客が入っていたらどうなっていたでしょうか? 想像するだけでも恐ろしいことです。

長喜温泉の公式Xが投稿した注意喚起のポストは、サウナを利用する人々の間で大きな反響を呼びました。

[ 長喜温泉のXポスト ]

安全管理の死角 ~「鍵を隠す」だけでは不十分だった~

長喜温泉の経営者によると、機械室は男性浴場の脱衣所から入れるようになっており、常に施錠していたとのことです。

鍵は機械室の近くに隠してあったそうですが、施錠されていなかったか、あるいは利用客が鍵の隠し場所を見つけて勝手に開けた可能性が高いと説明しています。

(脱衣所に防犯カメラは設置されていないため、誰が機械室に入ったのかを特定するのは難しい)

「まさか利用客が機械室に入るとは思わなかった」——長喜温泉の管理者にとって想定外の事態でしたが、今回の事件は善意を前提にした運営の隙を突いたといえます。

サウナの運営者にとって、この事件は「安全管理の設計」について改めて考えさせられる教訓になりました。

対策… サウナ室の安全を守る「3つの基本的な対策」

サウナ室の安全管理は、どのようなことを行えばよいのでしょうか。大きく分けて「異常を検知する仕組み」と「異常時に利用者が助けを求められる仕組み」の2つの柱があります。

(1) サウナ機器室に勝手に入れない対策 

今回の事件のように「鍵を近くに隠す」方式は、利用客が偶然見つけてしまう可能性があります。

機械室の鍵はスタッフが常に携帯する、あるいは暗証番号式のロックに変更するなど、セキュリティ面を強化することが求められます。

(2) 室温の常時監視(温度センサー)

サウナ室の温度を常時モニタリングし、設定範囲を超えた場合に自動でアラートを出す温度センサーを導入することで、異常を早期に発見できます。

今回の長喜温泉のケースでは、温度が150℃近くまで上昇した時点で警報が鳴り、スタッフが異常が起きたことに気づきました。

これはこれで良いのですが、警報が鳴ってから対処するのではなく、

  • 設定温度が変更された時点で通知する
  • 室温が通常範囲を超え始めた段階で自動警告する

といった、より早い段階での検知が理想的です。

例えば、温度センサーをサウナ室に設置し、管理用のスマートフォンやタブレットにリアルタイムで温度データを表示する仕組みがあれば便利です。

スタッフは施設のどこにいても、スマートフォンがあればサウナ室の状態を常に把握できます。

設定した危険値(たとえば通常の最高温度+5℃)を超えると通知が届くようにしておけば、異常発生から対応までの時間を大幅に短縮できます。

(3) 緊急通報ボタン (サウナ室の中) 

サウナ室内で異常が起きたとき、速やかに伝える手段を確保することは、施設運営者として避けて通れない課題です。(2025年12月には東京都の個室サウナで死亡事故が起きたことも記憶に新しいですね)

緊急通報ボタンをサウナ室内の目立つ位置に設置し、ボタンが押されたらフロントや管理室に連絡が行く仕組みを導入することで、利用者自身が体調の変化を感じた際にすぐに助けを求められます。

ボタンの存在を利用者に周知するために、入口や室内に案内表示を設けることも大切です。

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装置を設置した後も、点検が不可欠

温度センサーも緊急通報ボタンも、設置すれば終わりではありません。どちらの設備も、定期的な点検があってこそ機能するものです。

  • 温度センサーは正確に働いているか?
  • 通知システムは正常に作動するか?
  • 緊急通報ボタンは作動するか?

こうした点検を定期的に実施し、記録を残す運用体制をつくることが、安全管理の土台になります。

まとめ… 「きっと大丈夫だろう」と過信は禁物

長喜温泉で起きた事件は、サウナ施設における安全管理の盲点を浮き彫りにしました。

利用客が機械室に無断侵入し温度設定を変更するという行為は、施設側にとって想定外でしたが、結果として「温度管理の監視体制」「機械室への物理的なアクセス制限」の両面で改善の余地があったことが明らかになりました。

これからサウナの導入を検討されている施設運営者の方にお伝えしたいのは、安全管理は導入計画の段階から設計に組み込むものだということです。

室温の常時監視システム、緊急通報ボタン、そして機械室のセキュリティ。これらを最初から計画に含めておくことで、開業後に慌てて対策を講じる必要がなくなります。

ハルビア サウナディーラー 福岡はサウナルームの販売、取付のほか、内装工事などゼロからサウナ空間の設計・施工もご相談を承ります。

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